サインポールの
赤・白・青 の色の由来
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大阪弁バージョン
日本テレビ「謎学の旅」より抜粋
- 「国内で取材した限りでは、サインポールのあの赤は動脈
青は静脈、そして白は包帯なのではないか、ということ
だったんですが、どうやらルーツはヨーロッパにあることが
わかったんですね。
それで、ロンドンへ飛んで取材をしたら、大英図書館でその
ルーツを裏付ける一枚の絵を発見したわけです。」
中世のヨーロッパでは、髪を切ることと身体を切ることは、
おなじようなことだと、とらえられていたため、外科手術と
散髪は同じ場所で行われていたと言います。
そして当時は、あらゆる病気の治療手段として体内から
血液の一部を抜き取る「しゃ血」と言う方法がとられていました。
「その(しゃ血)の様子を克明に表した絵があったんです。
それは十四世紀のもので、腕から血を採られている患者が
長いポールを杖のように立てて握っているんですね。
そのポールこそが後の「サインポール」と呼ばれるバーバーズポール
だったのです。 採った血は受け皿に溜るようになっていましたが、
たまに腕を伝わってポールのほうへ流れてしまう。
それを目立たなくするためにポールを赤く染め、当時は、
貴重だった包帯を洗った後に、そのポールへクルクルと巻き付けて
窓の外に45度の角度で干したのが、サインポールの始まり
ということ何です。
やがて、仲の悪くなった理容師と外科医が分裂する事になった時
看板を区別するために、理容店には「青」が加わったと言われています。
それが現在の赤、青、白の3色のサインポールの由来なんですね。
DATA by 理容展望1月号